一枚板テーブルが完成すまでの作り方を紹介します!
伐採して、挽き割られたばかりの一枚板は、水分を大量に含んでいるため、加工する前に乾燥させます。自然乾燥の場合、最低でも1〜2年くらいです。含水系で測って板がしっかり乾いたことが確認できたら作業に入ります。
まずは仕上がりより少し長目にカットして、CNCという機械で平面を出します。乾燥中に板が反ったり捻れたりしているので、この時だいたい1cm〜2cmほど薄くなります。
CNCで平面を出すと、機械が削った跡ができます。ビットを水平に動かしているだけなので、大きな機械がなくてもルーターなどで代用できます。
次に仕上がり長さに両サイドをカットします。この時カットしたラインが見た目に大きく影響するので、全体のバランスをみながら細心の注意を払って切って行きます。
表面の鉋がけをしていきます。先にウラ側の面から削ります。
裏側を削る時に気をつけることは水平です。機械で水平を出した後も、板は湿気を吸ったり吐いたりしながら微妙に動くので、定規を当てて確認しながら削ります。板の動きのクセを読むことも大切です。鉋での平面の出し方はyoutubeにもアップしているのでそちらを観てみてください。
裏側が削れたら、ひっくり返してオモテ側を削っていきます。
ちなみに粗削りで使っている鉋は、圭三郎の青紙1号鋼の寸8です。お客様からいただいた物です。
栃の仕上げ削りでは、健介の48mmを使っています。逆目が出ないように裏金をしっかり効かせるため、刃口は大きめにして良く見えるようにしています。(使っているうちに広がっただけで、最初からわざわざここまで大きくする必要はありません)
鉋がけが終わると、一枚板の特徴の一つである、耳を磨いて仕上げていきます。自然なカタチを壊さないよう、慎重にサンドペーパーで磨きます。
最後にオイルを塗って仕上げます。弊社ではプラネットカラー社のグロスクリヤーオイルを使っています。
先に裏面を塗って、数日乾かします。
裏面が乾いたらオモテ面を塗ります。オモテ面は2回塗りしています。
乾いたら一枚板テーブル天板の完成です。だいたい天板を加工してオイルが乾くまでに2週間くらいかかります。
栃の一枚板はどれも個性的で、その中でも杢の出ている板は特に綺麗です。店舗に展示していますので、ぜひ見に来てください!
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