少し前の話になりますが、先月の9月11日に北海道上川郡東川町にある旭岳に家族で登山してきました。
旭岳は大雪山連峰の主峰で標高2,291m。北海道最高峰で日本百名山の一つです。旭岳ロープウェイが姿見の池(1,600m)まであるため、山頂までの実質高低差約700mと、百名山の中では比較的短い時間で登ることが出来ます。
ロープウェイ乗り場までは車で行くことが出来ます。僕たちはレンタカーを利用しました。天気は快晴で、右上には旭岳の山頂がはっきりと見えています。諸事情により僕はスニーカーを履いていますが、登山の際は必ず登山靴を履くことをオススメします。
ロープウェイの所要時間は10分です。紅葉には少し早かったですが、姿見駅の近くは少し色ずき初めていました。
平日ということと、数日前に胆振東部地震があったため、利用者はまばらで大きなロープウェイに数人しか乗っていませんでした。
姿見駅を出てすぐの木道。息子はとても元気でよく歩きました。
姿見駅周辺は観光客向けに遊歩道が整備されています。写真のような2才の息子でもなんとか歩ける土と大きめの砂利の道です。
遊歩道の途中でシマリスを見つけて観察しています。残念ながらカメラで姿を写すことは出来ませんでしたが、頻繁に見かけるようです。
遊歩道最大の見所、姿見の池。名前の通り旭岳の姿が水面にしっかり写っています。
姿見の池から100mほど歩くと噴気孔が間近で見られます。旭岳は現在も活動を続ける活火山で、ゴーという音とともに物凄い勢いで水蒸気が吹き上がっていました。
姿見の池を右に迂回し、いよいよ本格的な登山道に入ります。ここからは急に道の傾斜が強くなり、道も石が多く歩きにくくなってきます。息子も堪らずおんぶです。
登山道の多くは写真のような道なき道で、大きな石がゴロゴして子供を背負うとかなりキツかったです。
登っている途中はしんどくて、なかなか周りを見る余裕もありませんでしたが、ふと横を見ると北海道の雄大な山々が広がっていました。
旭岳山頂につきました。登りの標準コースタイム2時間のところ、僕たちは4時間かかりました。
写真左側を覗くと崖になっていて、その先には登ってきた登山道と姿見駅のロープウェイ乗り場が見えました。
山頂の登ってきた反対側は大雪山系の山々が連なっていて、縦走路が続いていました。いつかこっち側も歩いてみたいです。
下山を開始。山頂直下のヘアピンカーブ。
8合目付近。絶景です。
登っている時は気付きませんでしたが、尾根を真っ直ぐ上がってきたことがわかります。
大雪山系に広がる原始の森。見渡せば手付かずの自然が残っています。
姿見の池に戻ってきました。下山は2時間ほどかかりました。標準コースタイムは1時間くらいだったと思います。
姿見駅に着いたのが夕方4時頃で、それまで快晴だったのに急に雲が出てきて一瞬で旭岳が見なくなってしまいました。旭岳はロープウェイで比較的気軽に登れる山ですが、山容が穏やかで似たような景色が続くので、ガスが出ると迷子になりやすいようです。また、2,000mの級の山ですが、北海道にあるため夏場でも雲が出てくるとかなり寒いです。地図とコンパス、防寒着と雨具は持っていくことをオススメします。
今回子供2人を連れて初めての百名山でしたが、無事に往復することが出来てよかったです。
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